柏　井原ヘッド暫定監督　ネルシーニョ監督は慰留困難

暫定的に柏を指揮することになった井原ヘッドコーチ

　ネルシーニョ監督（６３）が辞意を表明した柏は１日、井原正巳ヘッドコーチ（４５）を暫定監督に指名した。４日の天皇杯２回戦・筑波大戦と７日に横浜と対戦するナビスコ杯準決勝第１戦を指揮。この日、練習場に姿を現さなかったネルシーニョ監督の慰留が困難と判断し、１３日のＪ１磐田戦までの新体制確立を目指して後任の選定に着手した。

　この日の練習から指揮した井原ヘッドは「動揺はあるかもしれないが、天皇杯は連覇が懸かっている。前に進んで結果を出すしかない」と意欲。「短期間で大きく変えられない」とネルシーニョ路線を踏襲する考えを示した。また選手はスタッフ抜きでミーティング。ＭＦ大谷主将は「目の前の試合に準備するだけ。“やるべきことを変わらずやろう”と話した」と結束を確認した。

　後任選定に関しては強化や育成などチームを統括する吉田達磨ダイレクター（３９）が井原ヘッド昇格を含め「候補はたくさんいる」と発言。監督などで柏Ｕ―１８を指導した際に日本代表ＦＷ工藤らを育てた自身が就任する可能性に「そこは考えてないですけどゼロではない」と含みを持たせた。