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清水DF平岡 これぞ“富士山力”自身初の2発で勝利もたらす

[ 2013年7月14日 06:00 ]

<清水・大分>清水DF平岡(左)は後半22分にヘディングで先制ゴールを決める

J1第16節 清水3―1大分

(7月13日 アイスタ)
 清水はホームで大分を3―1で下し、連敗を2で止めた。DF平岡康裕(27)が後半22分に先制点を決めるなど、自身初の1試合2得点。「富士山世界遺産登録記念マッチ」で富士宮市出身の平岡が勝利をもたらした。アウェーで仙台と対戦した磐田は1―1のドロー。後半6分にFW前田がPKを決めて先制したが、試合終了直前の後半44分、仙台MF角田に同点弾を許した。

 富士山の見えない力が働いたのか。守備のスペシャリストが主役となった。膠着(こうちゃく)状態が続いた後半22分。右からのCKにDF平岡が飛び込んだ。相手と激しく体をぶつけながら、頭1つ分高くジャンプ。強烈なヘディングでネットを揺らすと、クールな男は勢い良くゴール裏の看板を跳び越えた。「普段、あまり点を取ることがないので素直にうれしかったですね」。小雨の中、声援を送り続けるサポーターと抱き合った。

 この日は、富士山の世界文化遺産登録を記念する一戦だった。ホームでありながら、チームは背中に富士山がデザインされたアウェー用の青いユニホームを着用。富士宮市出身の平岡が、特別な一戦で輝きを見せた。

 子供の頃から毎日、当たり前のように富士山を眺めて育った。世界文化遺産登録が決まると「もちろん、うれしいですけど、不思議というか変な感じです。富士山があることが普通でしたから」と語った。それほど、平岡にとって富士山は身近な存在だった。この試合前まで、リーグ戦通算117試合で3得点。富士山を記念する一戦で自身初の1試合2得点に「何かあったのかなと思います。ホームで青いユニホームを着るので特別な思いがあった」と笑った。次節の17日はアウェー柏戦。富士山の描かれた青いユニホームから再び力をもらう。

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2013年7月14日のニュース