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ザックジャパン 意地とプライド懸け南米初勝利狙う!

[ 2013年6月22日 06:00 ]

イタリア戦から一夜、報道陣の質問に答える長谷部

コンフェデ杯1次リーグA組 日本―メキシコ

(6月22日 ブラジル・ベロオリゾンテ)
 コンフェデ杯に出場中の日本代表は22日、ベロオリゾンテで1次リーグ最終戦のメキシコ戦を行う。両国ともに開幕から2連敗で既に1次リーグ敗退が決定。消化試合となるが、FIFA主催のA代表の世界大会で3度目となる“勝ち点0”の屈辱を避けるために、負けられない一戦。意地とプライドを懸けて南米での国際Aマッチ初勝利を狙う。また、B組の1次リーグ2試合が行われ、ウルグアイとスペインが勝利した。

 決勝トーナメント進出の可能性が絶たれても、負けるわけにはいかない。FIFA主催の世界大会で“勝ち点0”に終われば、95年インターコンチネンタル杯、98年W杯フランス大会に続く史上3度目の屈辱。W杯出場の常連となった21世紀に入ってからは初の失態となる。長友は「敗退は決まったけど、メキシコ戦が残っている。絶対に勝ちたい」と力を込めた。

 苦い記憶がある。今遠征メンバー23人中、西川、長友、内田、吉田、細貝、本田、岡崎、香川の8人が08年北京五輪で1次リーグ3戦全敗を経験。帰国後、心ないファンからヤジや誹謗(ひぼう)中傷を受けた選手も多い。当時、指揮を執っていた反町監督(現J2松本監督)が1カ月近く家に引きこもるなど衝撃は計り知れなかった。5年前の経験から全敗で世界大会を終える意味の重さを深く理解する世代で、本田も「次戦は頑張る」と気持ちを切り替えた。

 苦手意識を払しょくする舞台でもある。日本は過去に南米で国際Aマッチ6試合を行い、1分け5敗(6得点16失点)と未勝利。スタジアムの独特の雰囲気や、日本と比べて長めの芝生などにフィットできず、散々な結果に終わっている。ブラジル開催の1年後のW杯本大会に向けて、南米での負け癖を直すためにも白星は不可欠だ。

 19日のイタリア戦では3―4で惜敗したものの、連動性のある攻撃、前線からのプレスなどが機能。主導権を握り、世界中のメディアからも高い評価を得た。長谷部主将は「イタリア戦で示したサッカーのベースをどの試合でも継続しないといけない。次は内容も結果も重要」と語る。メキシコも敗退が決まっており完全な消化試合となるが、未勝利で消化不良のままプレW杯を終えることだけは許されない。

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2013年6月22日のニュース