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代表にカツ!!闘将本田「気持ち」×5で勝つ!!

[ 2013年6月3日 06:00 ]

チャーター機内で笑顔を見せるCSKAモスクワの本田圭佑

 ロシアからザックジャパンに活を入れた。日本代表MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)が1日のロシア杯決勝後、モスクワ郊外のホテルで会見を開き、ロシアリーグの総括、そして4日のW杯アジア最終予選オーストラリア戦(埼玉ス)について語った。連敗中の日本代表には精神面の重要性を強調。本田は3日に帰国し、日本代表に合流する。

 ロシア杯で今季2冠を達成。穏やかな表情でロシアでの今季を振り返っている本田の顔が引き締まった。4日。日本代表のオーストラリア戦に向けて質問が及んだ時だ。

 「気持ちの面が一番大事。ブルガリアを格下と言ったら失礼だけど、格上ではない相手に負けるのは気持ちの面なんですよね。ヨルダン戦もそう。気持ちというのは自分たちでしっかり雰囲気をつくること。ポジティブな雰囲気をつくることで勢いがつく」と力を込めた。

 本田が会見中に「気持ち」という言葉を使ったのは実に5度。3月26日のアジア最終予選ヨルダン戦と5月30日の親善試合ブルガリア戦は本田不在の中、連敗した。勝利への執念が希薄だった内容に闘将は危機感を募らせた。口に出さずにはいられなかった。

 「人間って、気が緩んでないと思っていても気が緩むもん。それをどう引き締めるかといえば、くどいほど自問自答することなんですよね。大丈夫か?準備できているか?というのをくどいほどできるか。特に自分たちが勝たなければならない相手にはね」と日本代表メンバーの準備不足を指摘。そして、「自分はそうしてきた」と強烈な自負を口にした。

 本田は過去オーストラリア代表と2度対戦し、いずれも90分間では勝てなかった。「オーストラリアには勝った記憶がない。勝ちたいですよね。それが一つあるし、何より大事な最終予選でW杯が懸かっている。今までを見ればオーストラリアは格上かもしれないけど、そういった相手に良い準備をして勝ちたい」。引き分けでもW杯の出場権は決定する。だが、W杯で優勝という野望を掲げるエースが勝ち点1で満足するはずがない。

 右太腿痛から復帰したロシア杯決勝では65分間プレー。「おそらく痛みがぶり返すこともない。監督次第だが、いい準備をしたい」と先発に意欲。復活した本田は3日に帰国。チームに闘魂を注入し、決戦のピッチに立つ。

【本田と一問一答】

 ――会見の意図は。

 「自分の気持ちの問題。しゃべりたくなったというか…ロシアでの試合後、皆さん(報道陣)にコメントした記憶がない。この場を借りて、まず嫌いではないということを伝えたかった。自分の気持ちの問題で何も話せなかった。でもリーグを制したことでやると決めた」

 ――ロシアリーグのレベルはどうか。

 「僕が入ってきた時より、有名な選手が移籍してきている。レベルは高くなってきている。フィジカルとスピードはありますよね」

 ――左足首痛、右太腿痛の経過は。

 「足首に関してはサッカーを続ける限り、完治することはない。サッカー選手はどこかしら痛いのを抱えながらプレーしている。今は思い切りシュートも打てるようになったし良好」

 ――14年ブラジルW杯優勝へ向けて。

 「僕の歩んできた道は順風満帆ではない。それでもこうやって、何年かに1度、神様がプレゼントをくれる。これからは毎年くれるように神様と交渉したいところですけど(笑い)、これからもさらなる困難が待ち受けていると思う。それでも優勝を糧にさらなる進化、さらなる成功を求めて突き進んでいこうと思う。全ては自分が選ぶ道なんで、責任持って進みたい」

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