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高校サッカー界名将、俊輔恩師が中国3部を指揮

[ 2013年5月10日 06:00 ]

桐光学園の佐熊前監督が中国3部リーグの監督に就任していたことが分かった

 横浜のMF中村俊輔(34)ら数多くのJリーガーを育てた桐光学園の佐熊(さくま)裕和前監督(49)が、中国3部リーグ梅県客家(バイケンハッカ)の監督に就任していたことが9日までに分かった。

 佐熊氏は、ユース年代に対する質の高い育成と指導で、これまでに中村を筆頭に計28人のプロ選手を育ててきた。また、無名の高校を全国でも有数の強豪校に育て上げるなど、指導力の高さを評価されてきた。

 今年3月にJクラブの監督就任に必要なS級ライセンスも取得。27年間務めた桐光学園を退職し、プロの指導者として第一歩を踏み出す大きな決断を下した。日本代表FWハーフナーらも所属するマネジメント会社FOLと契約し、中国クラブからオファーを受けていた。既に4月に現地入りしチームの指導を開始。今月5日のリーグ開幕戦ではプロ初勝利を飾っている。

 S級ライセンスを取得した高校サッカー出身の監督が過去、プロの世界で成功した例はあまりなく、佐熊氏は先駆者として道を開く強い意気込みという。高校サッカー界の名将の挑戦が始まった。

 ▽佐熊 裕和(さくま・ひろかず)1963年(昭38)12月1日、東京都生まれの49歳。86年に桐光学園のサッカー部監督に就任。退職する今年3月までの27年間で多くのJリーガーを育てた。全国高校選手権には7回出場し、中村俊輔を擁した75回大会に準優勝、91回大会に4強入り。13年にS級ライセンスを取得。

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2013年5月10日のニュース