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バルサ CL崖っ緑…10人守備崩せず今季公式戦初の零敗

[ 2013年2月22日 06:00 ]

<ACミラン・バルセロナ>ハンドをアピールするバルセロナイレブンだったが認められず先制点を許す

欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦 バルセロナ0-2ACミラン

(2月20日)
 優勝候補の大本命がまさかの黒星を喫した。2試合が20日に行われ、2季ぶりの優勝を目指すバルセロナは敵地でACミランに0―2で敗戦。エースのFWリオネル・メッシ(25)が徹底マークされて不発に終わり、今季公式戦初の零敗を喫した。ACミランは2季連続のベスト8進出に大きく前進。第2戦は3月12日に行われる。

 バルセロナの絶対的エースが顔色を失った。国内ではリーグ新記録の14戦連続ゴール中と絶好調だったFWメッシが、見せ場すらつくれず無得点。約8万人が歓喜に沸く敵地を、ノーコメントのまま足早に後にした。

 DFピケが「ミランにカテナチオのレッスンをされた」と言うように、イタリア語で“かんぬき”を意味する相手の堅守を最後まで破れなかった。ボール支配率で65%と圧倒しながら、シュート数では6対8と相手を下回った。10人が引いて組織的に固める相手ゴール前にはスペースがなく、今季公式戦で1試合平均1・28ゴールを挙げているメッシでさえシュートはわずか2本。前半10分に1人をかわした後のミドルシュートは相手にブロックされ、もう1本は後半8分のFKでゴール上に外れた。

 “疑惑の判定”にも泣いた。後半11分に先制点を決められる直前に、相手選手がハンドの反則を犯したように見えたが、主審はプレーを続行させた。ハンドと判断したバルセロナの選手は対応が遅れて失点につながり、執ように抗議をしたピケは警告を受けた。病気療養中のビラノバ監督に代わって指揮を執ったロウラ助監督が「先制点を奪われて落ち着きがなくなった」と言うように一度狂ったリズムは最後まで戻らず、後半36分にカウンターを受けて決定的な2点目を失った。

 大手ブックメーカー英ウィリアムヒル社の優勝オッズでバルセロナは3倍の一番人気だったが、敗戦で5倍に下落し、4倍のバイエルンMに抜かれた。過去5季連続で4強入りして2度優勝している“大本命”が、屈辱の1回戦敗退を回避するためには第2戦で3点差以上の大勝が必要。ピケは「判定やピッチ状態は言い訳にできない。バルサであることを証明するため、第2戦で勝たなければならない」と名門のプライドに懸けて逆転することを誓った。

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