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セルティック金星 バルサ撃破「クラブ史で最も偉大な夜」

[ 2012年11月9日 06:00 ]

<セルティック・バルセロナ>先制点を挙げ喜ぶセルティックイレブン

欧州CL1次リーグG組 セルティック2-1バルセロナ

(11月7日)
 G組のセルティックは7日、ホームでバルセロナを2―1で下した。体格差を生かして先制すると、堅守速攻を徹底して追加点。終了間際にFWメッシにゴールを許したが、逃げ切った。左膝負傷のMF香川が欠場したH組のマンチェスターUはブラガに3―1で逆転勝ちし、4連勝で決勝トーナメントに進出した。

 セルティックが大番狂わせを演じた。UEFAのクラブ・ランキング62位が1位バルセロナを撃破。レノン監督は「クラブ史で最も偉大な夜の一つ」と笑った。現役時代の指揮官の同僚だったMF中村俊輔(現横浜)が芸術的FK弾でマンチェスターUを破った06~07年シーズンの1次リーグに匹敵する衝撃だった。

 支配率28―72%にシュート数5―24本。力の差は明白も、攻略策を遂行した。前半21分に初めて得た右CKで1メートル70の相手DFジョルディ・アルバを狙った。「CKが効果的なことは分かっていた」。狙い澄ました一撃で1メートル88のMFワニャマと競り合わせ、先制ヘディング弾を引き出した。

 堅守で耐えた後半は38分に動いた。GKのロングキックにFWワットが反応。クリアミスを突いてとどめを刺した18歳はCL初出場で、交代から11分後の初得点に「人生最高の瞬間だ」と喜んでいた。

 試合前日はクラブ創設125周年。勝利に沸いた地元観衆5万5283人の中で、熱狂的ファンのロック歌手ロッド・スチュワートが感激の涙を拭っていた。敵地のバルセロナ戦は守備的な戦いで一部から「反フットボール」と非難されたが、雑音を払いのけて5季ぶりの16強に近づいた。

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2012年11月9日のニュース