×

香川“らしい”マンU2点目!地元紙「才能ある」

[ 2012年10月1日 06:00 ]

<マンチェスター・ユナイテッド・トットナム>得点を決めガッツポーズを見せる香川真司

プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド2―3トットナム

(9月29日)
 マンチェスター・ユナイテッドの日本代表MF香川真司(23)が技あり弾を決めた。29日のホーム・トットナム戦にトップ下で先発して後半34分までプレー。後半から移籍後初めて左サイドハーフでプレーし、同8分に公式戦6試合ぶりとなる今季2点目を左足で流し込んだ。チームは2―3で敗れて公式戦連勝は6でストップ。ホームでトットナムに黒星を喫するのは1989年以来23年ぶりとなった。

 プレミアリーグで初めてとなる“香川らしい”ゴールだった。2点を追う後半8分。ルーニー、ファンペルシーとつながった縦パスを最終ラインの相手DFの間で受けると、左足ワンタッチでターン。素早く右足で相手DFの届かない場所にボールを置き、相手GKを冷静に見極めて左足でゴール右隅に流し込んだ。

 ファーストタッチから3タッチ目のシュートまでわずか0・94秒の早業だった。絶妙な位置取り、正確な足元の技術、シュートの場面での落ち着き。ドルトムント時代に2シーズンで公式戦29得点とゴールを量産した“点取り屋”の資質が凝縮された一発だった。試合後はクラブの方針でコメントしなかったが、これまで「ゴール前で違いを生み出さないといけない」と話していたプレーを実践してみせた。

 新ポジションで輝きを放った。前半はトップ下で相手のブラジル代表MFサンドロから厳しいマンマークを受けて苦戦したが、後半からエースのルーニーの出場にともない、移籍後初めて左MFでプレー。14分にはファンペルシーのロングパスを胸で受けてペナルティーエリアへ進入し、もう少しでPKという場面をつくるなど、後半はマークから解放されたことでフリーでボールを受ける場面が格段に増えた。

 チームは敗れて今季2敗目を喫したが、後半34分に交代する際に受けたスタンディングオベーションが地元サポーターの高い評価を物語っていた。チーム2位タイの評価点6を付けたサン紙は「非常にうまくゴールを決めた。マンUでビッグプレーヤーになる才能があるようだ」と絶賛。新たな可能性を示した香川が次に狙うのは、2日の敵地CFRクルージュ(ルーマニア)戦での欧州CL今季初ゴールだ。

続きを表示

2012年10月1日のニュース