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ザック監督 フランス&ブラジル戦は“世界基準”への分岐点

[ 2012年9月15日 06:00 ]

成田空港出発前に報道陣に対応するザッケローニ監督

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)が14日、欧州視察のため成田空港からドイツへ出発した。10月の欧州遠征では、12日にパリ近郊のサンドニでフランスと、16日にポーランド・ウロツワフでブラジルと親善試合を行う。指揮官は強豪との2試合について、今後のチームづくりの方向性を見極めるテストと位置付けていることを明かした。

 W杯優勝経験国との対戦が日本代表の今後の方向性を決める。ザッケローニ監督は代表強化について「われわれのスタイルは定まってきた」と手応えを口にした。

 その上で欧州遠征の目的について「(今のスタイルで)アジアでは通用している。しかし(2カ国は日本相手に)11人で守る戦いはしてこないだろう。世界のトップに、どの程度できるのか。戦い方を変えざるを得ないのか、変えなくてもいいのか。分岐点になる」と話した。

 FIFAランクはフランスが15位、ブラジルが12位(日本は23位)。ザッケローニ体制では10年10月8日の初陣で当時5位のアルゼンチンと戦ったが、それ以来20位以内との対戦はない。そこで今回は、アジアを制したこれまで通りの戦い方で世界トップレベルの強豪に挑み、13年6月のコンフェデレーションズ杯、そして14年のW杯本大会に向けて「世界基準」のチームづくりを進めるための指標とする考えだ。

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