麻也　サウサンプトン移籍濃厚！交渉最終段階

サウサンプトンへの移籍が濃厚となった日本代表ＤＦでＶＶＶフェンロの吉田麻也

　ＶＶＶフェンロの日本代表ＤＦ吉田麻也（２４）が、プレミアリーグの名門サウサンプトンに移籍する可能性が高いことが２４日までに分かった。

　ＶＶＶフェンロ側には既にオファーが届いており、関係者によれば移籍交渉は最終段階に入っているという。欧州の今夏の移籍期限は３１日。交渉がまとまれば近日中に「サウサンプトンの吉田」が誕生する。

　吉田は１０年１月に名古屋からＶＶＶフェンロに移籍。移籍直後の左足首骨折の故障で０９～１０年シーズンは棒に振ったが、１０年１０月に復帰してオランダデビューを果たすと、すぐにレギュラーに定着。今やザックジャパンでも欠かせないセンターバックに成長した。ロンドン五輪にはオーバーエージ枠で出場。３位決定戦で韓国に敗れてメダルは逃したものの、１次リーグ初戦でスペインを破るなど主将として関塚ジャパンをけん引した。その活躍により、エバートン、フルハム、ストーク、ニューカッスル、アストンビラなど複数のプレミアクラブが獲得に興味を示していた。

　吉田獲得にはセリエＡのキエーボなども興味を示しているが、サウサンプトンとの交渉がまとまればプレミア入りが正式決定する。「このクラブ（ＶＶＶフェンロ）でもう１年やるのは考えられない」。そう話していた吉田だが、サッカーの母国での新たな挑戦が始まることになりそうだ。

　▽サウサンプトンＦＣ　イングランド南部のサウサンプトンが本拠地。１８８５年に教会のチームとして誕生したことから愛称はセインツ（聖者）。チームカラーは赤と白。主なタイトルは１９７６年のＦＡ杯優勝。トップリーグでの優勝はなく、最高位は８３～８４年の２位。０４～０５年プレミアリーグ最下位で２部降格。経営破綻の影響で０９～１０年に３部へ降格したが、翌１０～１１年に優勝して２部昇格。１１～１２年に２部で２位となり８季ぶりにプレミアリーグ復帰を果たした。ホームスタジアムはセントメアリーズ（３万２６９０人収容）。