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宮間、全得点演出!「一番良い色のメダル獲りたい」

[ 2012年7月12日 06:00 ]

<日本・オーストラリア>前半25分、PKを決め喜ぶ宮間(手前)

キリンチャレンジカップ 日本3―0オーストラリア

(7月11日 国立)
 なでしこジャパンの主将が均衡を破った。0-0の前半25分、ショートCKから川澄がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーの宮間はゆっくりとした助走から、相手GKの逆を突き、右足でゴール左に流し込んだ。

 「(GKの動きを)見てから蹴りました」。冷静に振り返った先制弾は代表通算28得点目。PKによる得点は3得点目で、木岡二葉の持つ通算4得点に次ぐ歴代2位タイとなった 
 なでしこジャパンを離れても熱いハートの持ち主だ。岡山湯郷での五輪前最後の試合となった8日のなでしこリーグ杯伊賀戦。1点を先制しながら連続失点するふがいない内容に、宮間の怒りが爆発した。試合後には同僚選手と言い合いになるほどヒートアップ。「相手の気持ちの方が上回っていた」と自分のことも責めた。どんな試合でも一切、手を抜かない。常に高いレベルを求める背番号8が、この日も仲間を叱咤(しった)激励しながらピッチを縦横無尽に動き回った。

 前半ロスタイムにDF近賀へ絶妙のスルーパスを通して追加点を演出。後半13分の沢の得点も宮間の左CKからだった。後半31分に高瀬と交代したが、ベンチへ引き揚げる背番号8に大きな歓声が浴びせられた。「金メダルに対しては自分たちもチャレンジャー。プレッシャーはない。全ての面でレベルアップして、ロンドンで一番良い色のメダルを獲りたい」。圧倒的な存在感を見せる主将が、頂点を目指すチームをけん引していく。

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2012年7月12日のニュース