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“悪童”バロテッリが2発!イタリア 44年ぶり優勝王手

[ 2012年6月29日 06:23 ]

<ドイツ1―2イタリア>先制弾を決めたイタリア代表FWバロテッリ(右)とアシストしたFWカッサーノ

欧州選手権準決勝 ドイツ1―2イタリア

(6月28日)
 ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は28日(日本時間29日)、準決勝の1試合が行われ、イタリアがFWバロテッリの2得点で、ドイツに2―1で勝利した。イタリアは3大会ぶりの決勝進出で、母国開催だった1968年大会以来44年ぶり2度目の優勝を目指す。
【試合結果】

 試合は序盤こそ拮抗するが、ドイツが徐々に主導権を握る。前半5分、左CKにDFフンメルスが足で合わせるが、ゴールラインでMFピルロがブロックして、GKブッフォンがキャッチ。同12分、パスを受けた右サイドDFボアテングがクロスをあげると、GKブッフォンの止めたボールがDFに当たり、あわやオウンゴールとなるが、ゴール右に外れる。

 ドイツが優位に展開していたが、同17分からMFモントリーボ、FWカッサーノが続けてミドルシュートを放つ。いずれもGKノイアーがキャッチするも、イタリアが攻勢。すると同20分、イタリアが先制する。カッサーノが左サイドで2人のマークをかわしてクロスをあげると、ゴール前でFWバロテッリが頭で叩き込む。

 1点を追うドイツは早いパスワークで攻撃をしかけるが、イタリアは落ち着いて対応していく。同35分、MFケディラのボレーシュートもGKブッフォンがセーブ。

 同36分、モントリーボのロングボールに、バロテッリがディフェンスラインの裏を抜ける。GKノイアーと1対1になると、強烈なシュートはゴール右上に決まり、イタリアが追加点を奪う。イタリアが2点リードで前半を折り返す。

 ドイツは後半開始からFWゴメスとMFポドルスキに代えて、FWクローゼとMFロイスを投入する。同3分、ロイスがペナルティーエリア右に侵入し、シュートを放つがGKブッフォンにキャッチされる。同4分、DFラームがMFクロースとのワンツーでペナルティーエリア内に侵入。絶好のチャンスとなったシュートは、クロスバーの上を越えていく。同17分、中央ロイスのFKはGKブッフォンが好セーブ。

 その後もドイツは何度かシュートチャンスをむかえるも、GKブッフォンの好セーブなどでイタリアの守備を崩せない。イタリアも前がかりになった相手の裏を狙い、カウンターから好機をむかえるが、FWディナターレ、FWディアマンティのシュートはネットを揺らすことができない。

 同47分、ペナルティーエリア内でDFバルザレッティがハンドし、ドイツがPKを獲得。エジルがこれを冷静に決めて、ドイツが1点を返すが、試合はこのまま終了。

 イタリアが2―1で勝利し、準優勝した00年大会以来3大会ぶりの決勝進出を果たした。

 決勝は7月1日(日本時間2日)にウクライナのキエフで、史上初の連覇を狙うスペインと、44年ぶり2度目の優勝を目指すイタリアの対戦で行われる。

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