佐々木監督、日テレ訪問　岩清水＆岩渕に熱視線

岩清水（手前）ら日テレの選手を視察する日本サッカー協会女子の上田委員長（左）と佐々木監督

　なでしこジャパンの佐々木則夫監督（５４）が２８日、東京都稲城市内で行われた日テレの練習を電撃視察した。ロンドン五輪メンバー１８人の発表を７月２日に控え、ともに負傷明けのＤＦ岩清水梓（２５）とＦＷ岩渕真奈（１９）の状態をチェックした。佐々木監督は２９日に渡米し、３０日にユタ州で行われる米国―カナダ戦を視察する。多忙な日程を調整して足を運んだ。

　岩渕は今月１０日のＩＮＡＣ神戸戦で、１月に手術した右第５中足骨の痛みを再発させ、１１日からの代表合宿参加を見送った。岩清水は５月２７日の浦和戦で捻挫した左足首を代表合宿中の今月１２日に再び痛め離脱した。

　２人はこの日から全体練習に合流。紅白戦では主力組に入り、４―４―２の布陣で岩清水はセンターバック、岩渕は右ＦＷで２３分間プレー。練習後には佐々木監督と個人面談も行った。岩清水は「（佐々木監督に）大丈夫ですと伝えた。元気なところは見せられた」。岩渕も「いつ呼ばれてもいい覚悟はできている」と強調した。

　佐々木監督は「いい感触だった。（五輪でプレーできる）イメージはある」と順調に回復しているとの見方を示し、選考については「（米国に）映像などを持ち込んで吟味する。眠れない夜が続きそう」と頭を悩ませた。