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名波氏 香川の活躍に太鼓判「生きるのはトップ下」

[ 2012年6月6日 11:36 ]

 【名波浩氏はこう見る】香川真司のマンチェスター・ユナイテッド入りは彼自身にとっても日本サッカーにとっても大きな意味がある。元韓国代表MF朴智星(パクチソン)がマンUで活躍してアジア人選手の評価を上げたように、香川のプレーぶりがイングランドでの日本人選手の評価につながる使命も背負うことになる。

 マンUは今季、欧州CLで1次リーグ敗退。中盤の立て直しの“ファーストチョイス”として香川が選ばれたのは、その期待の大きさの表れ。一番生きるのはトップ下だと思う。サイドは右のバレンシア、ナニ、左のヤング、ギグス、朴智星と“突破系”の選手が多いので、トップ下で1トップのルーニーと絡む形がイメージできる。

 プレミアリーグはブンデスリーガに比べて試合数が多いので年間を通しての体づくりが求められる。また、個の能力の高い選手が多く、ドイツより縦に速いサッカーに適応する必要もある。その中で狭いスペースで得点に絡むプレーに磨きをかければ、さらなるレベルアップにつながる。香川にとって心強いのは朴智星の存在。00~02年に京都に在籍して日本語が流ちょうな同僚がいることは、英語やピッチ外での生活など新しい環境に慣れる大きな助けになってくれると思う。(元日本代表MF、スポニチ本紙評論家)

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2012年6月6日のニュース