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早くも五輪当確!沢 3カ月ぶり代表復帰で佐々木監督が明言

[ 2012年6月6日 06:00 ]

なでしこジャパンに復帰したINAC神戸の沢

なでしこジャパン スウェーデン遠征メンバー発表

 なでしこジャパンに沢が戻ってきた!日本サッカー協会は5日、スウェーデン遠征メンバー21人を発表し、MF沢穂希(33=INAC神戸)が良性発作性頭位めまい症を発症したアルガルベ杯(2~3月、ポルトガル)以来、約3カ月ぶりの代表復帰となった。なでしこジャパンの佐々木則夫監督(54)は18人の五輪メンバー入りが濃厚であることを明言。7月初旬のメンバー発表を前に、早くもロンドン行きの当確ランプがともった。

 スウェーデン遠征は五輪メンバー入りを懸けた最後のサバイバルレース。佐々木監督はなでしこジャパンの象徴的存在の沢に、ロンドン行きの“指定席”を用意していた。現時点ではどの選手も落選の可能性はあるが、沢に関しては違った。

 「全員(に落ちる可能性がある)とは極端には言えない。(沢の)今の状態であれば問題ない。常識的に考えればみなさんも分かると思う。沢選手来てください。お待ちしております」

 沢はアルガルベ杯の遠征中にめまいを発症し、1試合の出場にとどまった。4月のキリンチャレンジ杯2試合は招集を見送られた。その後、INAC神戸で実戦復帰したのは4月22日の福岡AN戦。今季初のフル出場でアシストも記録した5月5日の千葉戦を佐々木監督は視察しており、FIFA女子最優秀選手の復調を確認していた。

 「リーグで試合を積み重ねるごとにコンディションも良くなってる。焦らずに代表の中でもコンディションとコンビネーションを上げてもらえればいい」

 指揮官のラブコールに沢も全力で応えるつもりだ。この日はINAC神戸の練習後に「佐々木監督にそう言ってもらえることはうれしい。期待されている分、プレーで恩返ししたい」と話した。

 18日には米国、20日にはスウェーデンと親善試合が組まれており、出場すれば2月29日のアルガルベ杯・ノルウェー戦以来の国際試合となる。「久しぶりの代表戦。楽しみの方が大きい。自分が一番長くやっているし誰よりも経験がある。宮間を中心としたチームをプレーで引っ張っていきたい」。大黒柱の復帰は、悲願の五輪金メダル獲得に向けて、これ以上ない追い風になる。

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