×

ついに最下位…主将・河合 たった一人の宣言「俺は絶対諦めない」

[ 2012年4月15日 10:47 ]

<名古屋・札幌>名古屋に敗れた後、1人でサポーターに向かい巻き返しを誓う札幌・河合主将

J1第6節 札幌1-3名古屋

(4月14日 豊田ス)
 完全に力の差を見せつけられた。これで札幌はリーグ戦は5連敗。前半3分に中央を完全に割られて金崎に決められると、同15分には奈良がオウンゴールだ。意気消沈。後半終了間際、古田のゴールが精いっぱいの反撃だった。石崎信弘監督は「早い時間にやられて、勢いに乗れなかった」と唇をかんだ。

 代表クラスをそろえる名古屋に手も足も出ない。敵将・ストイコビッチ監督に「前半15分でわれわれは強いというメッセージを送った。全てが札幌を上回った」と言われる始末だ。せめて気持ちだけでも上回りたかったが、元日本代表・闘莉王の威圧感は絶大。少しのミスも犯さない迫力に圧倒された。時折、古田、近藤らが鋭い飛び出しを見せるも、名古屋守備陣に体を投げ出して防がれる。奈良は「DFラインが下がりすぎてしまった。悔しい」と厳しい表情。何もできないまま、90分間が過ぎてしまった。

 試合後、主将の河合が1人残ってサポーターに宣言した。「何があろうと、俺は絶対諦めない」。開幕からリーグ戦は6戦未勝利。ついに最下位に転落した。置かれている状況は厳しい。しかし、諦めてしまっては全てが終わる。試練の時だ。

続きを表示

2012年4月15日のニュース