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香川、宮市、長友 「マイアミの奇跡」城彰二氏が推す五輪へのプラスα

[ 2012年3月15日 12:42 ]

 5大会連続の五輪本大会出場を決めたU―23日本代表。2月のアウェー戦でシリアに敗れて一時C組首位から陥落するなど苦しみながらの突破だった。元日本代表でスポニチ本紙評論家の風間八宏氏(50)、城彰二氏(36)がアジア予選の戦いを分析し、7月開幕のロンドン五輪本大会に向けた提言を寄せた。

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 風間 前線には清武、原口、大津らタレントが豊富。本大会では彼らが攻撃でいかに数多くゴールに迫れるかがカギになる。ボールは持てる力はあるので、それをどうチャンスに変えられるかが大事になってくる。

 城 私もアトランタ五輪を戦ったが、世界を経験できる貴重な大会。同世代の選手と対戦することで、自分がどのレベルにあるか肌で感じることができる。自信と課題を見つけられればステップアップできる。

 風間 本大会でオーバーエージを使うかどうかは監督次第。このチームはまだ出来上がっていない。大会での目標とチームにとって何がベストかを考え、足りないところがあれば使えばいい。ただし、判断は簡単ではないと思う。

 城 選手の気持ちとしては、苦しい予選をチームとして戦ってきたのでオーバーエージは入ってほしくない。ただ、結果を求めるためには必要。サイドの重要性と右の酒井宏がマークされたときを考えると、長友を入れた方がいいのでは。また、オーバーエージではないが、攻撃にエッセンスを加えられるという意味では、清武とC大阪時代に一緒にやっている香川、スピードのある宮市もいい。

 風間 彼らには、メダルを獲ってもらいたい。攻撃陣に力のある選手がそろっているし、そのポテンシャルはある。アジア予選を通過したことで、チームがまた一つになるきっかけになる。

 城 今のレベルのままでは1次リーグ突破も難しい。サバイバルとなる本大会メンバー18人に選ばれるためにも、それぞれが所属クラブで試合に出場して、レベルアップすることが必要となってくる。

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2012年3月15日のニュース