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被災クラブ対決に緊張感 仙台GK林「勇気与えられる戦いを」

[ 2012年3月9日 17:33 ]

J1開幕を控えた練習で、選手に指示を出す仙台・手倉森監督

J1第1節 仙台―鹿島

(3月10日 ユアスタ)
 本拠地のユアテックスタジアム仙台に鹿島を迎える仙台は、仙台市内の練習場で約1時間半、ゲーム形式の練習やセットプレーの確認などを入念に行った。手倉森監督が「開幕戦の中で最もメッセージ性のあるカード」と受け止める被災クラブ対決を前に、チーム全体に緊張感が漂った。

 昨季は東日本大震災による約1カ月半の中断を挟み、開幕から12試合負けなしというスタートダッシュに成功。特にリーグが再開した初戦で川崎Fに2―1と逆転勝ちしてから、快進撃が始まった。

 MF関口は「あの試合で自信がついたし、見ている人にも勇気を与えられたと思う」と振り返る。左MFでの先発が予想される関口は「震災から1年というのもあるけど、開幕戦に勝てばチームに勢いがつく。結果にこだわりたい」と静かに闘志を燃やした。

 注目の一戦の入場券は既に完売した。GK林は「これからも震災があった時期に毎年開幕を迎える。でも今回はお互いに被災地のチームなので、希望や勇気を与えられるような戦いをしたい」と熱い思いを口にした。

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2012年3月9日のニュース