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昨季はまぐれじゃない 川崎F小林「15ゴール」で実力証明を

[ 2012年3月6日 19:15 ]

昨季は12得点を決め、チーム得点王となった川崎FのFW小林

J1注目の男 川崎F・FW小林悠

 11年に川崎Fで最も成長を遂げたのがFW小林悠(24)だ。5月3日のホーム・磐田戦でリーグ初得点をマークすると、その後もコンスタントにゴールを重ね、計12得点でチーム得点王に。今季は定位置争いを勝ち抜き、2年連続のゴール量産を狙う。

 「自分の特徴は周りに生かされてゴールを決めること。昨季がまぐれだと思われたくない。15点は決めたいですね」

 C大阪から獲得した小松や矢島、黒津らFW陣はライバルが多いが「ゴールを決めることだけは誰にも負けたくないんです」とキッパリ。裏への抜け出しやゴール前でのポジショニングは天性のセンスがあるが、今季のテーマはプレースタイルに幅を持たせることだ。「動きだしのスピードはもちろん、ドリブルで持ち込んでからのゴールも決めたい。得点パターンを増やさないと」。相馬監督からも同様の要望があったという。

 1月には拓大在学中から交際を続けてきた同級生の一般人女性(24)と4年越しの愛を実らせて結婚した。その愛妻は管理栄養士の資格を持っている。「カロリー計算をしながら油分なども考えて食事を用意してくれる。支えてくれる奥さんのためにも活躍をしなければいけない」。最良の伴侶を得て、今までにはなかった自覚と責任感が芽生えた。

 昨季は屈辱のリーグ戦8連敗を喫するなど、11位という不本意な結果に終わった。その連敗が止まったのが9月17日のアウェー・山形戦。この試合で決勝ゴールを決めてチームの窮地を救ったのが小林だった。今季も成長著しい点取り屋の出来がチームの浮沈を左右することになりそうだ。

 ◇小林 悠(こばやし・ゆう)1987年(昭62)9月23日、東京都町田市生まれの24歳。町田JFCジュニアユース―麻布大付属渕野辺高―拓大。J2水戸の特別指定選手だった08年7月20日の甲府戦でJリーグデビュー。10年から川崎F。血液型O。1メートル78、73キロ。

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2012年3月6日のニュース