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香川 8連勝弾!代表戦不発のトップ下で大暴れ

[ 2012年3月5日 06:00 ]

マインツ戦で決勝ゴールを決めたドルトムントの香川(左)

ブンデスリーガ ドルトムント2―1マインツ

(3月3日)
 ドルトムントの日本代表MF香川真司(22)が3日のホーム・マインツ戦で決勝弾を決めた。ザックジャパンと同じ4―2―3―1布陣のトップ下で先発出場。1―1の後半32分に右クロスに右足を合わせて、今季8点目を挙げた。先制点にも絡み、クラブ新記録の8連勝に貢献。0―1で敗れた2月29日のW杯アジア3次予選ウズベキスタン戦から中2日の強行日程で結果を出した。

 満員のスタンドに向かい、香川がジャンプしながら右拳を突き上げた。1―1の後半32分、右サイドからのクロスに反応。ニアサイドに走り込み右足でゴール右上に蹴り込んだ。2月11日のレバークーゼン戦以来リーグ3試合ぶりのゴール。今季通算8点目で昨季に並び「イメージ通りのゴール」と胸を張った。前半26分には左足シュートのこぼれ球から先制弾が生まれ、全2得点に絡む活躍。クロップ監督のブンデスリーガ通算100勝目となる節目の白星の立役者となった。

 期する思いがあった。2月29日のW杯アジア3次予選ウズベキスタン戦から中2日。活躍の舞台を欧州に移した昨夏以降は、日本代表の活動を終えてチームに戻ると長距離移動の疲れもあって調子を落としていた。機内で眠ることを苦手としているが、今回の日本からドイツへのフライトでは無理にでも目を閉じて体を休めることに専念。「こういう日程の試合は去年から苦しんでいる。代表帰りの試合はいつも調子が悪いので、そういう意味で結果を残せて良かった」と笑顔を見せた。

 チームはクラブ新記録の8連勝を樹立し、昨年9月24日のマインツ戦から18戦負けなし。2位バイエルンMとの勝ち点差を7に広げて首位を快走している。香川は一夜明けた4日付のドイツ紙ビルトから両チーム最高の1と採点された。ウズベキスタン戦ではザックジャパン発足後初めてトップ下に入り不発に終わったが、この試合では後半35分までピッチに立ち、司令塔としての能力の高さを証明。「これを自信にして、もっと成長していかないといけない」。苦手としていた国際Aマッチ直後のリーグ戦で輝きを放ち、日本のエースがたくましさを増した。

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2012年3月5日のニュース