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初実戦で甲府とドロー 反町監督手応え「いいゲームだった」

[ 2012年2月5日 12:28 ]

<松本山雅・甲府>積極的にシュートを放ち、ゴールを狙う姿勢を見せた久木田(右)

 静岡県でキャンプ中のJ2松本山雅は4日、御殿場市の時之栖(すみか)スポーツセンターBグラウンドでJ2甲府と練習試合(45分×3本)を行った。山雅は2度リードを許しながらも、FW塩沢勝吾(29)のゴールなどで追いつき、2―2で引き分けた。

 価値ある引き分けだ。山雅は3本目終了間際の44分にゴールを奪い、昨季までJ1の格上相手にドローに持ち込んだ。反町監督は「(選手は)疲労がある中、思いのほかしっかりプレーできていた。いいゲームだった」と、新体制となってから初の実戦を満足そうに振り返った。

 1本目は昨季の主力7人と新戦力4人で臨み、0―0。キャプテンマークを巻いて出場したDF飯尾は「監督から求められていることはある程度できた。しっかりとした決まり事があるのでやりやすかった」と、納得の表情を浮かべた。キャンプ中の本格的な戦術練習は、前日3日にサイド攻撃に対する守り方を確認した程度だったが、指揮官は「やったことがいい意味で反映されていた」と、及第点を与えた。

 一方で1度も戦術練習をしていない攻撃に関しては「攻撃の厚み、アクション、ボールに関わる動きがあまりに少ない。チャンスはほとんど偶然の産物だった」と手厳しかったが、「それを必然にしていくために、これから突き詰めていく」と、10日からの宮崎キャンプで修正していく意向だ。

 課題と収穫の両方を得た今季初実戦。飯尾は「ほとんどフィジカル(トレーニング)で、ボールを蹴っていない中でも、これだけやれた。しっかりと組織を確立できれば、J2でも戦える」と、確かな手応えを口にした。

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2012年2月5日のニュース