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柏 4発快勝!今季初の4連勝で首位キープ!

[ 2011年11月4日 06:00 ]

<柏・新潟>首位をキープしてサポーターと喜び合う柏イレブン

J1第31節 柏4-0新潟

(11月3日 柏)
 J1制覇へ、また一歩近づいた。首位の柏はこれまでホームで勝ちなしだった新潟と対戦。前半8分にMFレアンドロ・ドミンゲス(28)のPKで先制して主導権を奪うと、安定した試合運びで着々と加点。4―0で今季初の4連勝を飾り、勝ち点65で首位をキープした。勝ち点2差で追うG大阪、3差の名古屋も勝ち点3を挙げ、優勝争いは残り3試合で3チームに絞られた。

 歴史を塗り替えて、優勝へ突き進む。前半8分、FW工藤がペナルティーエリア内で倒されて得たPKをMFレアンドロ・ドミンゲスが決めて先制。早々に主導権を奪うと、新潟に押し込まれても冷静に守り切った。終わってみれば今季3度目となる4得点での完封勝ち。FW北嶋は「試合運びをコントロールできた」と胸を張った。

 ケガ人が復帰し、ベストメンバーで臨んだ一戦。相手の秘策にも動じなかった。レアンドロ・ドミンゲス、ジョルジ・ワグネルの両サイドハーフを抑えるため、新潟は4―4―2ではなく4―3―3で臨んできた。だが、システム変更は想定内。それぞれのシステムに対応するための約束事は選手全員が理解しており、慌てることはなかった。逆にピッチ内の選手で判断し相手の1ボランチ、小林の脇のスペースを利用して攻めた。

 優勝争いを繰り広げる終盤で今季初の4連勝。いずれも鬼門を突破しての勝利だった。カシマスタジアムでは2分け9敗だったが、10月2日の鹿島戦は退場者を出しながら1―0で逃げ切った。1勝1分け5敗と相性の悪かった山形も、同16日に1―0で退けた。広島ビッグアーチも2分け3敗と勝ちなしだったが、同22日の広島戦は逆転勝利で首位を守った。ホームの新潟戦も3分け2敗と未勝利だったが、それも克服。試合ごとに安定感を増しているチームに、ジンクスなど関係なかった。北嶋は「乗り越えてきて、チームに力強さができてきてる」と優勝への確かな手応えを口にした。

 勝負へのこだわりはピッチにも反映された。試合前日の2日、日立柏サッカー場の芝は短く刈り込まれた。前回のホームゲーム(山形戦)は育成中の芝が伸びていたため、選手からボールが走らなかったという声が上がっていた。“要求通り”のピッチになるとイレブンは躍動。「きょうはボールが走ったし、凄くやりやすかった」と北嶋はニンマリ。ホームの利を存分に生かし、負けられない一戦をものにした。

 J2から昇格したシーズンでJ1の頂点に君臨し、残り3試合。2得点と活躍したMFレアンドロ・ドミンゲスは「勝てばいい。相手(G大阪、名古屋)は関係ない」と言い切った。数々の鬼門を突破してきた先に、頂がくっきりと見えてきた。

 ≪20日の清水戦が大きなヤマ場≫柏が首位を守った。リーグ戦は残り3試合となったが、過去この時点で首位だったチームが、そのまま優勝を果たしたのは1リーグ制となった05年以降では6チーム中4チーム。V逸した07年浦和と09年川崎Fはともに次節(32節)で勝利することができなかった。一方で勝利した06年浦和と08年鹿島は残り3試合を無敗で優勝決定。初優勝を狙う柏にとっては、20日の清水戦が大きなヤマ場となりそうだ。

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2011年11月4日のニュース