父・高木豊氏譲りの俊足　長男・俊幸Ｕ―２２初選出

Ｕ―２２日本代表候補に初選出された清水ＦＷ高木（右）

　日本サッカー協会は１３日、Ｕ―２２日本代表候補２４選手を発表。ＦＷ高木俊幸（２０＝清水）が初選出された。プロ野球・横浜などで活躍した高木豊氏（５２）を父に持つ高木３兄弟の長男。強烈なミドルシュートと、父譲りの俊足を武器に関塚ジャパン生き残りを目指す。ＭＦ金崎夢生（２２＝名古屋）、柴崎岳（１９＝鹿島）らも初選出された。同代表候補は１７～１９日に東京都内で強化合宿を行う。

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　高木３兄弟の長男に飛躍の時が訪れた。練習後、初選出を知らされた高木は「うれしいけど、まだ（候補に）選ばれただけで、何かをしたわけではない。これからだと思ってしっかりと頑張りたい」。今回の候補合宿は主力不在で、新戦力発掘の意味合いがある。生き残りに向けて気を引き締め直した。

　「ライバルだとか、そういう思いはない。僕はここで頑張るだけ」。高木豊氏の息子としてもサッカー界で注目を浴びた３兄弟。今夏、次男・善朗（１８）がオランダ１部ユトレヒトへ移籍。三男・大輔（１６＝東京Ｖユース）はＵ―１７Ｗ杯で８強入りに貢献した。そして長男・俊幸にも世界へ羽ばたくチャンスが訪れた。

　現役時代、大洋の“スーパーカートリオ”の一人として俊足で鳴らした豊氏が「当時の自分より速い」と言う俊足に加え強烈な無回転シュートが武器。今月２日の名古屋戦ではシュート７本を放つなど思い切りの良さもある。Ｕ―２２日本代表の新たな武器となれるか。関塚ジャパンに殴り込みをかける。

　◆高木　俊幸（たかぎ・としゆき）１９９１年（平３）５月２５日、神奈川県生まれの２０歳。あざみ野ＦＣ、東京Ｖの下部組織を経て０９年に２種登録でＪ２デビュー。１０年にプロ契約。今季から清水に完全移籍。Ｊ１通算２３試合１得点。Ｕ―１８、１９日本代表にも選出された経験がある。１メートル７０、６２キロ。