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メッシ不覚…“野球の国”に負けたアルゼンチン

[ 2011年10月13日 06:00 ]

<アルゼンチン・ベネズエラ>歴史的敗戦にショックを受ける、アルゼンチン代表FWメッシ

W杯南米予選第2節 アルゼンチン0―1ベネズエラ

(10月11日)
 ブラジルW杯南米予選第2節の4試合が11日に行われ、アルゼンチンがアウェーで格下のベネズエラに敗れる波乱があった。過去18回の対戦は全勝だったが、今夏の南米選手権で4位に入るなど急成長の相手に0―1で予想外の苦杯。主将に就任したFWリオネル・メッシ(24=バルセロナ)が早くも試練を迎えた。

 あまりにも早く訪れた黒星だった。予選開幕からわずか2戦目。それも相手は南米10カ国で唯一W杯出場経験がなく、サッカーよりも野球が人気のベネズエラだ。過去18戦全勝でトータルの得失点で71―9と圧倒していた格下に敗れ、地元紙ナシオンは「歴史的敗戦。全く、そして最も予想していなかった結果」と伝えた。

 「後半はボールを持てなくなった。序盤はいい形で攻められたので、あそこで決めていれば流れが変わったかも。それができず(チームが)壊れた」とメッシは嘆いた。

 開始直後こそ重心を低くした5バックでボールを確実に支配して主導権を握ったが、メッシとイグアインの2トップが厳しいマークに遭った。ゴール前で守備を崩したシュートはなく、中3日の疲労に加えて30度を超える高温と多湿に選手が徐々に失速した。後半に入ると一気に運動量が落ちて押し込まれ、16分に左CKから失点を許した。

 チリ戦で代表公式戦17戦ぶりのゴールで勝利に貢献したメッシだが、苦戦が続けば主将となったエースが強い批判にさらされるのは避けられない。背番号10は「ホームの試合では絶対に負けられない」と次節11月11日のボリビア戦を見据えた。

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2011年10月13日のニュース