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ひらめき抜群“則さんマジック”再びさく裂

[ 2011年7月15日 06:00 ]

<日本・スウェーデン>決勝進出を決め歓喜の佐々木監督(右)

女子W杯準決勝 日本3―1スウェーデン

(7月13日 フランクフルト)
 またもや、日本代表の佐々木則夫監督(53)の采配が的中した。今大会初めて先発起用した川澄が2得点の活躍。指揮官は大抜てきの理由を「彼女は抜群のスタミナを誇る選手。前線で守備もして、攻撃もして、という運動量に期待した。2点も取ってくれとはお願いしなかったが…」と明かした。途中起用の丸山が決勝弾を決めた準々決勝ドイツ戦に続き、“則さんマジック”がさく裂した。

 選手の調子を見抜く眼力はNTT関東(現大宮)でコーチを務めた96年に磨かれた。当時の監督である清水隆氏(現大宮クラブハウス管理責任者)は「選手とよくコミュニケーションを取ってくれて助かった。この選手は調子がいいから使ってくれ、とよく言ってきた。ひらめいて決断する“長嶋茂雄タイプ”の一面もあった」と回想する。

 NTT関東では広報担当として、社内向けテレビ番組のキャスターを務めた経験もあり、話術は巧み。08年に女子日本代表の監督に就任後も選手と密にコミュニケーションを取り、“則さん”と慕われている。「ファイナリストになった、なでしこジャパンを誇りに思う。大きなステージでアメリカにチャレンジできることは、この上ない幸せ」。米国との決勝は17日。日本サッカー史上初の世界一へ向け、采配からも目が離せない。

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2011年7月15日のニュース