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永井だけじゃない!!新婚・清武1ゴール1アシスト

[ 2011年6月20日 06:00 ]

<日本・クウェート>先制ゴールを決めた新婚の清武は走りながら指輪にキス。左は大迫

ロンドン五輪アジア2次予選第1戦 U―22日本代表3―1U―22クウェート代表

(6月19日 豊田ス)
 永井抜きでも強い。3発快勝発進だ。U―22日本代表は19日のロンドン五輪アジア2次予選第1戦でクウェートと対戦し、3―1で先勝した。MF清武弘嗣(21=C大阪)が先制ゴールを決めるなど1得点1アシストの活躍でチームをけん引。絶対的エースFW永井謙佑(22=名古屋)を左足首痛で欠きながらも力の差を見せつけた。第2戦は23日(日本時間24日未明)にクウェートで行われる。

 口火を切ったのはMF清武だ。0―0の前半18分。MF山村のスルーパスを受けたDF比嘉がマイナスのクロスを上げる。FW大迫の背後に飛び込んだ清武が頭で合わせ先制点を奪った。

 「比嘉から来ると思っていた。先制点がどうしても欲しかった。“どフリー”だったし。あの時間の1点で、みんな前から(プレスに)行けるようになった」と流れを引き寄せる一撃に笑顔を 見せた。関塚監督も「フリーできっちり決めてくれた。彼の得点がチームに落ち着きを与えてくれた」と目を細めた。

 前半37分の2点目も清武から生まれた。右CKでDF浜田の2点目をお膳立て。1得点1アシストで快勝に貢献した。

 「きょうは見に来てくれていたので。ゴールを決められてよかった」。5月に真梨子夫人(22)と結婚したが、大阪と大分で離ればなれの生活が続いている。その愛妻が初観戦。「MARIKO」の刺しゅう入りの黄色いスパイクを履いて奮闘した清武はゴール直後に左手薬指にキスしスタンドを指さした。

 エースの負傷で結束はより強まった。17日にFW永井が左足首を捻挫。チーム内に動揺が走った。だが、その夜に永井を含めた選手だけでミーティングを行い、「前日練習でしっかり準備していこう」と初戦勝利へ向け、思いを束ねた。

 23日にクウェートで行われる第2戦を見据えて「まだ半分しか終わっていない。コンディションを整えて、ベクトルを合わせて、結果に結びつけたい」と指揮官は満足感を口にしないが、エース不在ながらも総合力で勝利をもぎ取った。関塚ジャパンはロンドンへ向けて大きな一歩を踏み出した。

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2011年6月20日のニュース