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大迫技ありゴール 負傷のエース永井に定位置譲らない

[ 2011年6月20日 06:00 ]

<日本・クウェート>後半16分、ゴールを決める大迫

ロンドン五輪アジア2次予選第1戦 U―22日本代表3―1U―22クウェート代表

(6月19日 豊田ス)
 代役とは言わせない。負傷のエース永井に代わり、1トップで先発した大迫が意地を見せた。

 2点リードの後半16分、山崎のスルーパスに反応。絶妙のトラップで抜け出すと、ゴール正面やや右の位置から右足でニアサイドに流し込んだ。1日のオーストラリア戦、8日のJ2湘南との練習試合に続く“3戦連続弾”。「ニアを抜いたのは狙い通り。点を取れて良かった」と振り返った。

 試合当日のミーティングで3月26日のウズベキスタン戦以来3試合ぶりの先発を言い渡され、ベンチスタートの永井からは「点を取れよ」と声を掛けられていた。前半18分には比嘉の左クロスに反応。ニアサイドに走り込み、DF2人を引きつけ、清武の先制弾を“演出”した。放ったシュートは4本。「あと2、3点取れた」と満足はしていないが、前線からの守備を含めてエースの穴を埋める働きを見せた。

 ロンドン五輪への思いは強い。07年6月までU―17日本代表のレギュラーだったが、調子を落とし、同8月のU―17W杯メンバーからは落選した。「自分は世界大会に出たことがない。世界には凄い選手がたくさんいるし、五輪で戦いたい」。23日のクウェートとの第2戦に向け「もう1試合あるし、次もしっかりと点を取りたい」。永井が復帰しても簡単には先発の座を譲るつもりはない。

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2011年6月20日のニュース