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横浜の若き10番躍動!18歳小野2発で逆転勝ち

[ 2011年5月8日 06:00 ]

<横浜・福岡>後半36分、勝ち越しゴールを決めた横浜・小野は笑顔を見せる

J1第10節 横浜3―2福岡

(5月7日 日産ス)
 横浜はFW小野裕二(18)の2発などで3―2で福岡に逆転勝ちした。後半11分から出場した小野は1―2の後半32分に今季初得点となる同点弾を決め、同36分に勝ち越しゴールを叩き込んだ。横浜は02年以来9年ぶりの開幕5戦負けなしとなった。また柏はFW北嶋秀朗(32)が3試合連続得点となる2ゴールを挙げて3―1で浦和を破り首位に立った。
【試合結果 順位表】

 たまっていた鬱憤(うっぷん)を一気に爆発させた。まず後半32分、小野は左サイドからペナルティーエリア内の谷口にボールを預け、そのリターンパスを右足ダイレクトで逆サイドのゴールネットに突き刺し今季初得点。その4分後にはゴール前のこぼれ球を左足で叩き込んだ。「気持ち良かった」。チームを逆転勝利に導くプロ初の1試合2得点に屈託のない笑顔がはじけた。

 3日の浦和戦は先発しながら不発で後半20分に交代。翌日はクールダウンする先発組を横目にミニゲーム参加を直訴し、木村監督から「へたくそはやめとけ」と制止された。小野の体調を気遣う指揮官の配慮だったが、翌日からは連日の居残りでシュート練習を敢行。悔しさをひたすらボールにぶつけた。その成果が表れて2得点。「悔しかった。ストレスがたまったし、焦りもあった」と振り返った。

 昨季ユースから昇格しリーグ3得点。今季はエースナンバーを背負った。クラブ側は山瀬の移籍で空いた背番号10を当初、中村に託す考えだった。だが打診された中村は「自分もプロ3年目に将来を期待された10番をもらった。だから今度は逆に将来有望な若手に付けてほしい」と希望。そこでクラブ側が将来のチームの顔として指名したのが、木村監督も「日本の宝になる」と評する小野だった。18歳は背番号にふさわしい活躍を見せた。

 これでチームは02年以来9年ぶりの開幕5戦負けなし。「これを機にどんどん点を取っていきたい」と話す小野の復活で、04年以来のタイトル奪取を目指す横浜が勢いを増している。

 ≪開幕5戦連続負けなしは9年ぶり≫横浜が2点を福岡にリードされながら逆転勝利。シーズン開幕からの5戦連続負けなしは02年以来、9年ぶり。この02年第1ステージは13試合まで不敗を継続した。横浜が2点ビハインドから逆転勝利したのは02年7月24日の札幌戦(0―2→□3―2)以来だが、これは延長戦を含めてのVゴール勝ち。90分内での2点差逆転は01年5月3日の東京V戦(0―2→○3―2)以来、10年ぶりの劇的勝利だ。

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2011年5月8日のニュース