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CLからヒント 新潟の21歳FW“ラウル式”で2発

[ 2011年4月8日 13:26 ]

<新潟・CUPS>2本目で2得点を挙げた川又(右)

 J1新潟は7日、新潟県聖籠町のクラブハウスでJAPANサッカーカレッジ(CUPS)と練習試合(45分×2)を行い、4―2で勝った。主力組が出場した1本目は1―1だったが、2本目に出たFW川又堅碁(21)が2ゴールを決める活躍。9日の大宮との練習試合(熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)や24日のリーグ再開戦(ホーム磐田戦)に向けて猛アピールした。

 サブメンバーが出場した2本目。2―2で迎えた37分、川又は左サイドハーフの酒井宣福(18)からクロスを受けると、相手DFのタイミングをずらして右足を振り抜き、ゴールを決めた。44分には右サイドバックの金善壹(25=練習生)からのクロスを胸でトラップして、左足で2点目を挙げた。

 猪突(ちょとつ)猛進型の川又が見せた、落ち着き払っての2ゴール。内田篤人(23)と長友佑都(24)が対決した5日の欧州CL準々決勝第1戦、シャルケ―インテル・ミラノからヒントを得ていた。「ラウル(シャルケ)のゴールのイメージが残っていて、ゴール前の落ち着きが自分にもあればと思った」。シャルケに勝ち越し点をもたらしたラウルを思い出し、足を出してくる相手DFの動きを見ることを心がけた。2点目も「すぐにシュートを打つのではなく、胸トラップしたりすることを考えた」と一呼吸置くイメージでゴールにつなげた。

 1点目は利き足ではない右足でのゴール。サントス・コーチ(50)から「右足を練習しろ」とアドバイスを受け、居残りシュート練習では右足で左足の2倍となる本数を蹴ってきた。そんな努力が実っての活躍に、「大宮との練習試合に向けて自信がつきました」と胸を張った。

 今季は高知キャンプからアピールを続け、開幕戦のアウェー福岡戦では後半32分から途中出場。黒崎監督も大宮戦に向け「若手や勢いのある選手を(スタートから)使っていく可能性も十分ある」と話しており、先発のチャンスも十分ある。落ち着いたプレーに自信を持ち始めた、今後の川又に注目だ。

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2011年4月8日のニュース