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鹿島過酷敵地5連戦 5・21浦和戦は埼スタに

[ 2011年4月2日 06:00 ]

 Jリーグは1日、東日本大震災の影響で中断したJ1とJ2の4、5月の日程を発表。本拠地のカシマスタジアムが大きな被害を受けた鹿島は、4月22日の横浜戦の会場を国立に変更され、5月21日の浦和戦がホームからアウェーに入れ替わった。これにより、鹿島は4月29日の福岡戦から5試合連続でアウェーでの戦いを強いられることになった。

【J1試合日程 J2試合日程】

 極めて異例な厳しい日程が鹿島を待ち受ける。5月21日のホーム・浦和戦をアウェー戦に変更して、埼玉スタジアムで開催することが決定。これにより、4月29日の福岡戦から6月11日の山形戦まで5試合連続でアウェーで戦うことになった。Jリーグは現在、ホーム、アウェーとも2試合までしか続けないため、過去に1度しかない異例の日程となったが、クラブ幹部は「チームには不利になるけど、しようがない」と話した。

 苦渋の決断だった。鹿島の井畑社長は「カシマスタジアムでホームゲームをすることを第一に考えたい」とホームタウンでの開催を優先していた。だが、施設にひびが入り、落下物もあるなど安全の確認が取れないため、試合の開催は不可能と判断。会場を国立競技場に変更した23日の横浜戦と同様に浦和戦も代替会場での開催を検討したが調整がつかず、浦和側の了承を得てJリーグ史上初めてホームとアウェーを入れ替えた。

 カシマスタジアムの復旧時期は来週中に結論が出る見通しだが、Jリーグの中西大介事務局長は「(修繕するには)屋根を外すなど大掛かりな工事が必要になる。少し厳しい状況」と説明しており、6月以降も使用できない可能性がある。「こういうのを打ち消す力をアントラーズは持っている」とMF野沢が話すように、常勝軍団の底力を信じるしかない。

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2011年4月2日のニュース