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名波浩氏が指摘 “半テンポ”の遅れ改善で長友は生きる!

[ 2011年2月18日 12:00 ]

<フィオレンティーナ・インテル>ジャンプしてボールをトラップする長友
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 16日のフィオレンティーナ戦で移籍後初めて先発したインテル・ミラノの日本代表DF長友佑都。豊富な運動量で貢献したが、元日本代表MFの名波浩氏の評価は――。

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 長友はもっと積極的にアクションを起こすべきだ。フリーランニング(ボールのない場面でのランニング)の回数が増えて、長所を出しつつあるが、サポートが少なく、長友自身の動きだしのタイミングも遅かった。

 アジア杯では香川や本田圭を一気に飛び越していく動きが目立った。当時と比較すれば今は“半テンポ”遅い。スナイダーらを追い越す“今だ!”というタイミングの時に出遅れて、スピードに乗り切れていない。トップクラブでは、一瞬の迷いがあるだけで、ボールが出てこない。初先発で硬くなった部分もあるだろう。今までやってきた通りにボールを呼び込むアクションができれば、いいボールは出てくる。

 インテルの場合、右サイドではサイドバックのマイコンが上がった時は、ボランチのサネッティがカバーしてくれる。だが、左サイドはカンビアッソが中央にとどまり、スタンコビッチも中に入っていく傾向があるので、長友のところで1対2をつくられてしまう。しかし、はっきりしたアクションを起こせば、もっと周りの選手がカバーしてくれるだろう。

 1対1の守備などは無難にこなしていた。あとは周りの選手と連係してボールを奪うことができれば、もっと前に行くチャンスもできるはずだ。(元日本代表MF)

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2011年2月18日のニュース