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極右組織リーダー殺害…やっぱり怖い南ア

[ 2010年4月6日 06:00 ]

 W杯開幕を6月11日に控える南アフリカで治安悪化につながりかねない事件が発生した。極右の白人至上主義組織・アフリカーナー抵抗運動の指導者ユージン・テレブランシュ氏(69)が同国北西部の自宅で3日に殺害されていたことが判明。同組織の幹部が4日、W杯に代表チームを派遣する出場国に対し「殺人の国」への代表派遣を取りやめるよう警告を発した。

 同氏の農場で働く男性2人が賃金トラブルで殺害したとして逮捕されたが、同幹部は「黒人による白人への宣戦布告」と強調。報復を宣言した。同組織はアパルトヘイト(人種隔離)政策撤廃に反対してテロ事件を起こした過去がある。ズマ大統領は「人種的な憎悪をあおる者にこの状況を利用させてはならない」との声明で平静を呼び掛けたが、その対応が事態の深刻さをうかがわせた。

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2010年4月6日のニュース