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容赦なきシュートの雨!川崎F“春の悪夢”封じ込めた

[ 2009年10月25日 22:34 ]

<川崎F・広島>後半29分、4点目のゴールを決める川崎F・レナチーニョ

 【川崎F7―0広島】1人少ない相手に容赦なくシュートの雨を降らせ、川崎Fがクラブ最多に並ぶ大量7ゴールで首位の座を守った。ただ、関塚監督は大量点より試合運びを喜ぶ。「チームに成長の跡が見られた」と満足げだった。

 先制後に広島が退場者を出したが、その後「バタバタしてしまった」(関塚監督)。猛攻を仕掛けても追加点が奪えず、10人の相手の鋭い速攻に冷や汗を流す場面も。4月の対戦も同じ状況で引き分けに持ち込まれた苦い経験が頭をよぎった。
 ここで選手が冷静に声を掛け合い、手薄なサイドを有効に利用。「何をやるべきか、選手が整理してプレーできた」と中村は言う。後半16分に鄭大世が待望の追加点を挙げると完全に流れを掌握し、面白いように得点を重ねた。春先の失敗は繰り返さなかった。
 残り4試合。この大勝で得失点差も断然優位に立ち、今後は千葉、大分、柏と下位との対戦が多い。悲願のリーグ初制覇は確実に近づいている。鄭大世は「楽ではないが、全力でやれば勝てる」と話し、ジュニーニョは「優勝しか考えていない」と力強い。特別な事ではなく、実力通りに戦えるか。終盤に問われるのは、まさにその一点だ。

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2009年10月25日のニュース