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鹿島30歳MFトリオで首位浮上の7戦ぶり○!

[ 2009年10月25日 06:00 ]

<鹿島・千葉>、ゴールを決めて興梠(右)と抱き合うマルキーニョスを祝福する(右から2人目)はと喜ぶ(左から)小笠原、中田、本山

 J1第30節第1日は24日、前節2位の鹿島が千葉に3―0で快勝。7試合ぶりの白星で暫定首位に浮上した。小笠原満男、中田浩二、本山雅志の30歳トリオがそろってMFで先発出場し、本来のパスサッカーを呼び戻して強い鹿島が復活。8月23日のFC東京戦以来、約2カ月ぶりの勝利で勝ち点54とし、25日に広島との対戦を控える川崎Fを抜いて暫定ながら4節ぶりに首位に立った。

【試合結果詳細


 【鹿島3―0千葉】往年のリズムがよみがえった。演出したのは30歳トリオだ。先発では初めてボランチを組んだ小笠原と中田が小気味よく前線にパスを散らせば、本山もサイドで躍動感あふれる動きを披露した。
 中田が「ミツオ(小笠原)とはいい関係でできたし、タク(野沢)を含めた4人でボールも回るし、なかなかボールも取られないので楽しかった」と振り返ったように、中盤で主導権を握ったことが7試合ぶりの勝利につながった。
 先制点は小笠原のインターセプトから生まれた。中盤で相手パスをカットしてドリブルで中央突破を図り、前線のFW興梠へ「こん身のシュートミス」と苦笑いを浮かべた“ラストパス”で7試合ぶりの先制点を演出。2点目は同じく30歳のDF新井場のインターセプトから本山、興梠とつないで最後はFWマルキーニョスがゴール。FW田代のダメ押し点も本山のパスからだった。試合前に前節までに挙げた全39ゴールのDVDを全員で観賞してゴールへの意識を高めた結果、全員のイメージがつながって生まれた3得点だった。
 敗れればクラブ史上初のホーム4連敗となるピンチ。救ったのは勝ち方を知り尽くしたベテランの経験だった。中田が「今までは急ぎすぎるところがあったので中盤でパスをさばいた」と話せば、本山も「ドリブルを増やすことを意識した」と言う。試合の流れを読んで緩急をつけたことで鹿島らしいスキのないサッカーが復活した。
 小笠原は「1つ勝っただけ。また勝っていけるようにしたい」と淡々と話したが、在籍したシーズンで7つのタイトルを獲得してきた“黄金世代”が中心となって勝ち取った勝ち点3の意味は大きい。

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2009年10月25日のニュース