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古傷再発!俊輔 右足首痛みで別メニュー

[ 2008年6月11日 06:00 ]

別メニューで調整する中村俊

 日本代表は10日、W杯アジア3次予選のアウェー・タイ戦(14日)へ向けバンコク近郊で練習を再開。攻撃の要となるMF中村俊輔(29)は古傷の右足首の痛みを訴えて別メニューで調整した。岡田武史監督(51)は「最悪、ダメな時も考えないといけない」と話しており、3次予選突破がかかる試合への出場は足の回復次第となった。

【日本代表レプリカジャージ


 「思ったより痛い」。9日のオフでオマーン戦と移動の疲れを取って練習を再開した日本代表だが、中村の表情はさえなかった。右足首はセルティックでも時々、痛みを訴えて練習を休んでいた古傷。バンコク到着後、再び右くるぶしの上あたりに痛みが再発した。この日は長友とともに別メニューで、ランニングと左足で軽くボールを蹴った程度。「テーピングをして走ったけど痛い」と予想以上に痛みがあることを明かした。

 優勝争いが最終節までもつれたスコットランドリーグを終え、5月24日に帰国。翌25日に代表に合流したが、左足付け根に違和感を覚えた。27日のキリン杯パラグアイ戦にフル出場すると、今度は左ひざに痛みが発生。さらに右足首にも“異変”が起き、まさに満身創痍(い)の状態だ。

 岡田監督は練習後、「足首の痛みが思った以上に引かない。最悪ダメな時も考えないと」と渋い表情。チームの中心に指名した攻撃の要を欠く、最悪の事態も想定し始めている。だが、中村は「試合?ん~どうだろ?それは間に合わせるように努力する」と強行出場へ向け、超音波などで痛みを取る治療に取り組むことを口にした。「技術的なこともあるけど、結局は勝ちたいという気持ち」。タイ戦へ向けて訴えたメンタル面の重要性は、ケガを抱える自らへの言葉でもあった。

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2008年6月11日のニュース