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稲本頼むぞ!“バーレーンつぶし”

[ 2008年3月18日 06:00 ]

関西空港駅前を歩く岡田監督。バーレーン戦のキーマンに稲本を指名

 W杯アジア3次予選のバーレーン戦(26日、マナマ)に臨む日本代表は17日、関西空港から合宿地のUAE・ドバイに向けて出発した。岡田武史監督(51)は、招集後初めてMF稲本潤一(28)について言及し、キーマンに指名。激しい消耗戦になることが予想されるバーレーン戦で、稲本のフィジカルの強さを生かしたい考えだ。

【日本代表レプリカジャージ


 ホームのタイ戦で快勝し、初めて敵地に乗り込むバーレーン戦。初招集の稲本が、いきなり岡田ジャパンのキーマンになる。ドバイ合宿への出発を前にし、岡田監督が初めて稲本の名前を出して評価した。「彼はフィジカルもタフ。チームにとってプラスになる」。満を持して初招集したボランチに期待を込めた。
 岡田監督は今月上旬に0泊3日の弾丸ツアーでカタール―バーレーン戦を視察。そこで感じたのは「中東の中でも最も激しい戦いをしてくるチーム」ということだった。中でも警戒しているのはバーレーンの国籍を取得した2人の元ナイジェリア人FW。「カタールは相当やられていたし、そこがポイントとなる」。東アジア選手権で1ボランチの限界が見えてきた矢先だけに、ボランチの稲本の加入は願ったりかなったり。MF鈴木とのダブルボランチで相手の攻撃を寸断する布陣を、オプションとしてイメージしている。
 稲本も守備には絶対的な自信を持っている。15日のアウェー・カールスルーエ戦ではハンガリー代表の司令塔ハイナルとのマッチアップ。献身的な守備で決定的な仕事をさせなかった。06年のW杯ドイツ大会までは攻撃的なイメージが強かったが、現在はボールを散らすことに重点を置いている。しっかりした守備から攻撃への転換。アウェーで最も大切な戦術は体に染みついている。
 今回はセルティックのMF中村の合流は絶望的な状態。指揮官は「来てプラスになるかは分からないし、決まってから判断する」と中村抜きでの戦いを頭に入れている。稲本の合流は21日と若干遅れるが「あまり心配していない。そんなに難しいことではない」と不安はない。新戦力を加え、岡田ジャパンはさらにパワーアップする。

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2008年3月18日のニュース