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(12)東京V 名門復活はメンタリティーから

[ 2008年3月2日 06:00 ]

フッキの穴を埋める得点源として期待される平本(右)

 名門復活を懸け、3年ぶりとなるJ1での戦い。だが、補強の目玉だったFWレアンドロは故障で出遅れ。慌ててMFフランシスマールを獲得したが、昨季J2で全90得点中37得点を荒稼ぎしたフッキ(川崎F)の穴は埋まっていない。萩原社長は「あくまで優勝を目指す」と鼻息荒いが、現実目標となるJ1残留にも中堅、若手の底上げが不可欠だ。

 システムは昨季終盤から取り入れた4―2―3―1が基本。だが、キャンプでは3―5―2を練習しており、柱谷監督は「ネルシーニョの時は合図ひとつで両方できた。あれが理想」と自らの現役時代と重ねる。いずれにせよ得点力不足が否めない以上、FC東京から移籍したGK土肥、MF福西、横浜から加入のDF那須ら守備陣がしっかり守るのが勝利の最低条件となる。

 J1昇格を置き土産に勇退したラモス前監督から「哲ちゃん頼む」と後を託された柱谷監督は「勝者のメンタリティーを復活させたい」と話す。多くの日本代表を輩出した、かつての盟主。まずはこの1年でしっかりした土台を築きたい。

 ≪平本ゴールで信頼回復を≫最大の得点源として期待されるのがFW平本だ。昨年5月に小3から在籍する東京Vを初めて出て、横浜FCへ期限付き移籍。よその空気を吸ったことで「今まで甘ちゃんだった」自分を見つめ直した。クラブからずさんな体調管理を指摘され、昨季の5分の1近くまで減俸されたが「自業自得。試合に出て勝てばいい」。信頼を取り戻すためにもゴール量産しかない。 [2008年3月1日付 紙面記事]

 ▼予想スタメン
 <GK>土肥
 <DF>和田、土屋、那須、服部
 <MF>福西、菅原、レアンドロ、ディエゴ、飯尾
 <FW>平本

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2008年3月2日のニュース