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主役は“警告連発”の家本主審?

[ 2008年3月2日 06:00 ]

 ゼロックス・スーパー杯のピッチで一番目立ったのは広島の選手ではなく、広島県出身の家本政明主審(34)だった。11枚の警告を出しまくり、PK戦直後の一発レッドカードを含め退場者は3人。荒れた試合を“演出”した。

 05年にFIFAの国際主審に登録され、同年JFAのスペシャルレフェリーにもなった。だが、警告を乱発するレフェリングには不満を口にする選手が続出。06年9月12日には「判定に一貫性が見られない」として、審判委員会から異例の1カ月間の研修を命じられていた。審判委員会は“試金石にしてほしい”という期待も込めて、この日の主審を任せたが、試合をコントロールできなかった。

 川淵キャプテンは「レフェリーにコメントしちゃいけない」と珍しく口をつぐんだが、鬼武チェアマンは不快感をあらわにした。「遠いところから見ていたので分からないところもあるが、反省してもらいたい」と話し、審判委員会と話し合いを持つ考えも示した。

 8日に開幕するJリーグに備え、3日には審判委員会のJ対応セクションが開かれ、各試合への審判員の割り振りが行われる。鹿島からの意見書を受けて、審判委員会がどういう対応に出るかが注目される。

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2008年3月2日のニュース