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竹内智香が金宣言 スイスから日本に拠点移しパワーUP

[ 2014年2月8日 05:30 ]

フェリックス・コーチとともにソチ五輪への意気込みを語る竹内智香(右)

ソチ五輪 スノーボード 女子アルペン

 スノーボード女子アルペン五輪代表の竹内智香(30=広島ガス)が7日、長野・菅平高原で練習を公開した。07年からスイスを拠点に練習してきたが、昨季から日本で活動することを重視。国内で調整することによって日本代表としての重みを知った30歳が、自身4度目となる五輪で金メダルを獲得することを宣言した。

 女子パラレル大回転で今季W杯3戦全てで2位に入った竹内にとって、ソチは集大成の舞台。4度目となる五輪に向けて長野県の菅平高原で最終調整を行った30歳は「長野五輪で初めて五輪を目指してきたけど、特にこの4年間というのは、より上に行くためにメダルを獲るためにずっとやってきた。いい状態にあるので楽しみ」と確かな自信を口にした。大回転に加え、回転の代表でもあり「1つの金メダルともう1つのメダル。大回転で金を獲得し、その勢いを回転にもつなげたい」と2つのメダルを手に帰国することを宣言した。

 自らのレベルをアップするため、07年からスイスを拠点に活動した。しかし、11年からコーチに招へいした強国オーストリアのフェリックス・スタドラー氏の助言もあって、昨季から日本チームで活動することを重視。生まれ育った場所を拠点にすることによって新たな責任感が生まれた。「今までは孤立して対抗意識とか反発精神が強かったが、今では周りを頼ることであったり、歩み寄ったり、人としての協調性を身につけた」。欧州で最終調整を行うことも考えたが、最終的には菅平高原を選択。「五輪のスタートに立つ上で、1人でも竹内智香に勝ってもらいたいという人がいることが、この4年間は強さ、力になった」と応援を身近に感じ、成長できたことを実感している。

 前回のバンクーバー大会では13位という完敗に終わった。「5、6年前では想像のつかないような環境の中でスタートできる。今は次の五輪を考えられる状況ではない」。19日に迎える大回転の本番に向け、14日深夜にソチに向けて出発。“原点回帰”した30歳の第一人者が、日本代表としての誇りを胸に初のメダル獲得を目指す。

 ▽スノーボードのアルペン種目 アルペンスキー同様、旗門で制限されたコースを滑走しタイムや着順を競う種目。旗門の数やインターバル、コースの長さや標高差によって区別される回転、大回転、スーパー大回転、滑降などの種目がある。また2人が異なるコースを並行して滑走するパラレル種目にはパラレル回転とパラレル大回転があり、五輪ではその2種目が実施される。

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2014年2月8日のニュース