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栄監督でさえ「難しいと思った」…吉田 スランプ乗り越え3連覇

[ 2012年8月10日 06:05 ]

女子55キロ級で優勝、栄和人監督に肩車され、日の丸を掲げる吉田沙保里
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ロンドン五輪レスリング

 女子55キロ級の吉田沙保里(29=ALSOK)が04年アテネ大会、08年北京大会に続く五輪3連覇を達成。個人種目では柔道の野村忠宏、前日の63キロ級・伊調馨(28=ALSOK)に続く日本人3人目の快挙となった。

 世界選手権、五輪を合わせ12度目の頂点で、「霊長類最強の男」と呼ばれたアレクサンドル・カレリン氏(44=ロシア)に並ぶ偉業も達成。昨年から不振に陥っていた吉田を見てきた栄監督は「正直、この五輪は難しいと思っていた。(負けたら)強化委員長を降りる覚悟だった」という。しかし本番では手堅い試合運びで4試合で相手に1ポイントも許さず、頂点に君臨。栄監督は「まだ力を残している感じで、最後に爆発してくれた。(3連覇は)今でも信じられない」と話し、父の栄勝コーチも「五輪に勝つだけでもすごいのに。3連覇は本当にすごい」と喜んだ。

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