【とこなめボート G1常滑ダイヤモンドカップ】新開航 速攻逃げでG1初優勝

[ 2023年11月17日 18:34 ]

G1初優勝の水神祭を終え、花束を手に笑顔の新開航
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 ボートレースとこなめのG1「常滑ダイヤモンドカップ」は17日、12Rで優勝戦が争われ、絶好枠の新開航(27=福岡)が逃げ切って1着。3度目の優出でG1初優勝を達成し、SGクラシック(来年3月15~20日、戸田)の優先出走権を獲得した。2着に入って賞金440万円を加算した馬場貴也は年間獲得賞金が1億3400万円を超え、峰竜太を抜きトップの座を奪還した。3着は土屋智則。3連単<1><3><4>は920円(1番人気)

 新開が待ちに待ったG1タイトルを獲得した。相棒の60号機は「何をしても体感がいい」と言うほど前検から抜群の仕上がり。最終日も調整で苦労することなく、しっかりした状態で本番を迎えた。そしてコンマ03のトップSから1周1Mは完璧逃げでシャットアウト。続く2Mで「馬場さんが急に迫ってビックリした」と肝を冷やす場面もあったが、以降は抜群の舟足を味方にVゴールを真っ先に駆け抜けた。

 栄光の陰には挫折があった。10月末の蒲郡ダービー、予選2位通過で準優の1号艇を得ながら桐生順平の2コース差しに屈したばかりか、2周1Mで振り込みSG初優出ならず…。「あの時は緊張してました」と振り返りつつ「あの経験があったから、落ち着いていけました」と失敗を糧にして今回の戴冠に至った。

 昨年の最多勝男は「今節、優勝戦の外にいた人たち(馬場、土屋、平本真之、茅原悠紀)はボート界を代表する選手。そんな選手になりたいです」と、より一層の成長を誓って締めくくった。なお6日間の売り上げは56億3473万2300円で、目標の55億円を上回った。

 ◇新開 航(しんかい・わたる)1996年(平8)2月12日生まれ、福岡県出身の27歳。福岡支部の118期生として2016年5月、芦屋でデビュー。昨年は7月の芦屋MB大賞でG2初Vなど年間10V、また125勝を挙げて最多勝利選手に輝いた。通算19V。同期に栗城匠、板橋侑我、小芦るり華、宮之原輝紀ら。1メートル65。血液型A。

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