牧場巡りで難しい血統も身近に

10年、マーベラスサンデーと。ドキドキしながら近くへ。この時は温かく迎えてくれました
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　【六車奈々のナナイロ馬券】競馬は血統のスポーツと言われる。私も血統を学ぼうと試みたことがあるが、無理だった。「ロベルト系」や「サドラーズウェルズ系」など、カタカナを追うことに疲れてしまったのだ。

　そんな私が北海道へ行き、牧場巡りをした。サクラバクシンオーに合わせてもらうと、胴体がぎゅっと詰まってずんぐりしている。人間に例えるなら、大きな筋肉がブリッとした短距離ランナーの体だ。「わぁ！短距離が得意なのが分かるわ！」。ブライアンズタイムに合った。スリムで胴が長い。人間で言うと、マラソン選手の体形。「確かに長距離向きの体だよね！」。大好きなマーベラスサンデーにも合えた。「うるさいので気をつけてくださいね」と言われるほど、ちょっと怖いくらいに興奮気味で落ち着きがない。「そっか。お父さんがサンデーサイレンスだもんな」。実際に種牡馬を見ていくと、体形や気性などの特徴がよく分かり、「そりゃあ、このお父さんの血を引いていたら、子供はこうなるだろうな」と深く納得。これまで難しいと思っていた「血統」を少し身近に感じることができたのである。

　あすなろ賞は、グローリーグローリとゼットセントラルから。馬券は荒れると期待して3連複2頭軸で（5）（8）から総流し。各200円で計1600円。

　◇六車　奈々（ろくしゃ・なな）1973年（昭48）12月2日生まれ、京都府出身の49歳。