【ドバイWC】“競馬界の大谷翔平”　「凱旋門賞挑戦」はあり！！

ドバイワールドカップを制したウシュバテソーロと川田（ロイター）

　【記者の目】優勝の余韻も冷めないまま、陣営から「凱旋門賞挑戦」の報が届き、これはあり！！と感心。日本のトップホースを悩ませてきたパリロンシャンの重いまとわりつくような芝を制圧するには発想の転換が必要。確かにウシュバテソーロは強烈な軽い切れを求められる国内の芝ではオープン昇格はできなかった。ただ砂に切り替えた途端、7戦6勝（3着1回）の快進撃。JRA特有の東京の軽いダートもこなせば、地方の大井や川崎の深いパワーのいる砂もクリア。メイダンでは怪物アロゲートをほうふつさせる後方一気。何より競馬は血統のスポーツ。父オルフェーヴルが凱旋門賞で2年連続2着に頑張っている事実は大きい。条件戦といえ芝で2400メートルや2600メートルを勝っているので距離はOK。ドバイWCと凱旋門賞をダブル制覇した馬は過去にいないが“競馬界の大谷翔平”ウシュバテソーロなら、大偉業を成し遂げても驚かない。（小田　哲也）