【チャンピオンズC】圧倒的1番人気テーオーケインズ　連覇夢散4着　落ち着き“裏目”に

松山弘平騎乗のテーオーケインズは4着で連覇ならず

　連覇の夢はあえなくついえた。圧倒的1番人気に支持されたテーオーケインズ。後続を6馬身ちぎって捨てた昨年のレースを思えば“無抵抗”に近い。4角で4番手に押し上げ、迎えた直線。鞍上の松山が右ムチを振るい鼓舞するが、反応がない。最後は勝ち馬に一瞬でかわされ、4着に転落してしまう。松山はこうべを垂れる。

　「スタートは何とかギリギリ出て、ポジションも思った位置を取れた。ただ、勝負どころで反応し切れなかった。思ったより、いっぱいいっぱいになってしまった。返し馬の感じも良く、落ち着きがいい方に出れば、と思っていましたが…。精いっぱいの走りはできましたが、結果については申し訳ありません」

　まだ5歳。新興勢力に簡単に座を譲る年齢じゃない。高柳大師は口元をきつく結び「最後に伸びなかったのは分からない。装鞍所でいつもよりおとなしいとは思ったが、いい方に考えていました」と振り返った。今年は春に海を渡り、サウジカップ（8着）に挑戦した王者。闘志を取り戻せたなら雪辱の舞台はすぐにでも用意されるはずだ。