【日本ダービー1週前追い】アインまるで弾丸“オルフェ級進化”

[ 2017年5月19日 05:30 ]

<日本ダービー1週前追い>松山騎手を背にステイインシアトルと併せて追い切るアルアイン(左)
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 28日に開催される競馬の祭典「ダービー」の1週前追いが東西トレセンで行われた。進化を遂げた皐月賞馬のアルアイン(牡=池江)はCWコース併走。6Fからステイインシアトル(6歳オープン)を3馬身追い掛け、ジワリとペースを上げる。直線で内に進路を取ると、しっかりと追われてギアチェンジ。重厚なボディーが弾丸のように伸びて3/4馬身先着した。皐月賞以来、32日ぶりの手綱となった松山は、元気いっぱいのパートナーに安どの笑みを浮かべる。

 「先生とは1週前だし、しっかりやろうと話していました。道中の感じが良かったし、反応も良かった。変わりなし…いや、前走と比べてもいいんじゃないですかね。馬場(状態)が違うけど、素軽くなった感じがしました」

 実は双眼鏡越しに動きを見届けた池江師も、鞍上と同じように成長を感じ取っていた。「体もそうだし精神的にも成長してます。腰がしっかりして普通キャンターの走りから違います」と目を細めてから6年前のダービーを制した後の3冠馬オルフェーヴルとイメージをダブらせた。

 「この時期、伸びる馬は伸びる。オルフェはダービーの1週前に急上昇したけど、アルアインもここに来ての成長力は凄い。“来たな!”という感じです」

 皐月賞は1角まで出していったことで折り合いを欠いたが、その代償に好位を確保。この積極的な立ち回りが勝利につながった。2F延長で同じ競馬は通用するだろうか?指揮官は「位置を下げて流れに乗ることもできる。どんな競馬にも対応できますよ」とポジションは自在だと明言。意外に評価の上がらない皐月賞馬だが、2冠はハッキリと視界に入っている。

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2017年5月19日のニュース