【天皇賞・春】キタ!!(3)ブラック“最多勝枠”ゲット

[ 2017年4月28日 05:30 ]

好枠3番を引き当てたキタサンブラック。厩舎周りを運動する
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 「第155回天皇賞・春」の出走馬、枠順が27日決まり、注目のキタサンブラックが“最多勝枠”の3番をゲット。昨年は人気薄のカレンミロティックが激走2着。ブラックにとってスタートから内をキープできる願ってもないゲートとなり、連覇へ追い風となるか。なお同レースは28日から一部ウインズで金曜発売される。

 やはり何か持っている。午後2時の枠順抽選。キタサンブラックは内めの好枠「3番」を引き当てた。同馬にとってのラッキーナンバーで、過去5戦4勝の「1番」こそ外したが、「3番」は天皇賞・春の最多勝枠(12勝)。出馬投票所で枠順を知らされた清水久師は「いい枠ですね。コーナーを6回クリアしなければいけないし、外より内の方がいいに決まっている。天気も良さそうだし、言うことないです」と満面の笑み。続けて「本当にこの馬はいい枠に入りますね」と繰り返した。

 陣営が喜ぶのは当然だ。天皇賞・春は記録が残る過去76戦中、内寄りの1〜8番が57勝。過去10年でも同馬番が8勝2着4回。昨年も1番のブラックと3番のカレンミロティックがワンツーを決めており、圧倒的に内枠有利の傾向が出ている。一般的に馬群がバラけやすい長距離戦は、枠順の有利不利が少ないとされるが、それでも距離ロスが少ないインを通ることは重要。加えて、近年の天皇賞・春は開幕2週目に行われるため、内外の芝の状態差もないに等しい。勝負どころで外を回らされるようだと苦しいため、外枠の馬ほど道中のどこかで内に潜り込む“操作”が必要となる。当然、不利や距離損が発生するリスクが高まる。

 好スタートを決め、逃げ〜好位からの押し切りが得意戦法のブラックにとって、余計な操作なく定位置を奪える3番は、願ってもない好枠。ここまでのG1・4勝は全て5番以内で挙げている。「菊花賞(2枠4番)もそうだったけど、(2枠の)黒帽はブラックに合いますから」と清水久師。運も味方に付け、あとは連覇へのVロードをひた走るだけだ。

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2017年4月28日のニュース