【香港・QE2世C】リアリズム気合十分!モレイラ「レース楽しみ」

[ 2017年4月28日 05:30 ]

モレイラを背に芝コースで追い切るネオリアリズム
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 JRAが馬券発売を行う香港G1「クイーンエリザベス2世C」(シャティン、芝2000メートル)。日本から唯一出走するネオリアリズム(牡6=堀)が現地時間27日朝、雨の中をシャティン競馬場の芝コースで最終追い切りを行い、4F56秒8のタイムを計時。

 J・モレイラを背に終始馬なりながら軽快な動きを披露。モレイラは「気合が入って凄く良い状態。良い感じで伸びてくれたし、レースが楽しみです」と笑みを浮かべた。また、8頭立てのレースで位置取りなどについては「行く馬がいなければ行っても良いと考えています。ただ、全てはゲートが開いてから。現時点で決めつけていることは何もありません」と話した。

 堀師も「調教に関しては予定通り。枠番については当日の馬の状態と馬場を見てジョッキーと作戦会議したい」と語った。

 ネオリアリズムは今年初戦の中山記念を快勝。7歳で豪G1を制したリアルインパクトを兄に持つだけに6歳となっても成長力に疑いの余地はない。鞍上に地元ライバル勢を知り尽くしたモレイラを確保できたことも大きな力となりそうだ。

 フランスから遠征しているディクトン(牡4=ビエトリーニ)も同じく芝で追われたが、それを見守ったR・P・ゴードン馬主マネジャーは「ネオリアリズムが凄く良く見えるね」と苦笑しながらライバルとなる日本馬の印象を語った。

 香港勢ではワーザーが実績上位。重い馬場を得意にしており天候次第では十分に連覇が狙える実力の持ち主だ。また、レースぶりが注目されるのはパキスタンスター。後方一気の末脚で香港ダービー2着。今回もスタイルは変えずに追い込みに懸ける。

 ◆クイーンエリザベス2世C 香港競馬の下半期における中距離王者決定戦(香港では夏の暑さを避けるため、8月の競馬開催はなし。シーズンは9月上旬に始まり、翌年7月中旬までが一区切り)。12月に行われる香港カップ(G1、芝2000メートル)と4月に行われるこのレースが香港中距離路線の2本柱となっている。

 ◆クイーンエリザベス2世Cの馬券発売 馬券はインターネット投票(A―PAT&即PAT)で発売される。発売時間は30日午前10時からで発走予定時刻(日本時間午後5時35分)の4分前が締め切りとなる。式別は単勝、複勝、馬単、馬連、ワイド、3連単、3連複の7種類。馬券は馬番で発売されるため、ゲート番とは異なり注意が必要。

 ▼テレビ中継 グリーンチャンネルで30日午後5時から6時15分まで無料放送を実施。一部ケーブルテレビ局、ひかりTV、auひかり、グリーンチャンネルWeb、グリーンチャンネルモバイルでは無料放送は行わない。

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