【天皇賞・春】ワンアンドオンリー“戦友”から刺激、長丁場で復権を

[ 2017年4月26日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=25日】 二度あることは三度。桜花賞、皐月賞が荒れて春の天皇賞が堅く収まるはずがない。そんなオサムのうがったモノの見方もあながち間違いではない。春の天皇賞と言えば伏兵大駆けの歴史。過去10年間でも09年マイネルキッツ、12年ビートブラックと2桁人気馬が2勝を挙げ、7頭が馬券に絡んでいる。昨年13番人気ながら2着に食い込んだ(というより、逆転寸前だった)カレンミロティックがいい例。枠順、展開ひとつで奇想天外な穴馬が飛び込んでくる。

 ワンアンドオンリーが激変すると言ったら読者は驚くだろうか?3番人気に支持された阪神大賞典で7着。「3000メートルずっとモタれっ放しだった」は武豊の弁。しかし「もったいない競馬だった」と振り返ったのは担当の甲斐助手だ。

 「多少モタれるだろうけど大丈夫と思ってハミを替えたんですが、結果的にそれが良くなかった。まともに走ってないからケロッとして上がってきました」

 今回はハミをダブルジョイントからトライアビットに戻す。前走に関しては、度外視できるということだ。この中間は新たに鞍上に起用された和田が使命感に燃え、それこそ毎日付きっきりで調教をつけている。

 「首の使い方も良くなったし、だいぶ体も使えるようになってきた。この子のいい走りをいかに持続させられるかが鍵でしょう。今回は鞍上の勢いと、イスラボニータも勝ったのでその辺に期待ですね」

 甲斐助手も力が入る。先週のマイラーズCを制したイスラボニータは14年のダービーで首位争いを演じた“戦友”。ライバルの完全復活はいい刺激になった。イスラはマイル戦に活路を求め、ワンアンドは長丁場で復権を懸ける。ダービー馬の劇的な“目覚め”はこのタイミングかも。

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2017年4月26日のニュース