【セントライト記念】野中、重賞初騎乗 弟子も馬も育てる根本師

[ 2016年9月15日 05:30 ]

ネイチャーポイント(左・909番)と併せ追い切るネイチャーレット(右・910番)

 【東西ドキュメント・美浦=14日】根本師の騎手論は熱い。時に1時間近くの熱弁になり「いい内容の記事があるから読みにおいで」と厩舎まで呼び出されることもある。これが若手の高木には金言の数々。「最近は逃げ馬に誰も鈴を付けにいかないスローのレースが多すぎる。もっと一鞍一鞍で勝負にいってほしいよ」。

 その根本師の愛弟子・野中が今週、セントライト記念のネイチャーレットで重賞に初騎乗する。「俺らの時代なら(兄弟子の丸山)元気が乗るんだろうけど、悠太郎が2つ勝たせたからね。自己条件も考えたけど、これを経験にしてほしい」。うるさかった2歳時は丸山が基本を叩き込み、引き継いだ野中が結果に結びつけた厩舎自慢の一頭だ。

 水曜の追い切りはPコースでラスト1F11秒8の鋭い伸び脚。「予定通りの内容だった。以前はあった気負うところもない」。藤田菜七子も含め、常に弟子たちのことを考えている師。「応援よろしく」と高木の肩を叩いて去っていく後ろ姿がかっこいい。

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