【青葉賞】遅れてきた“大物”良血ヴァンキッシュ、圧勝でダービー切符

[ 2016年5月1日 05:30 ]

内田のムチに応えて青葉賞を制した(6)ヴァンキッシュラン

 ダービートライアル「第23回青葉賞」が4月30日に東京競馬場で行われ、4番人気のヴァンキッシュランがレースレコードにコンマ1秒差まで迫る2分24秒2で快勝。2着レッドエルディストと共に、ダービー(29日、東京)の優先出走権を獲得した。

 5番手に付けたヴァンキッシュラン。前半5Fを通過してから急激にラップが速くなり、前を行く4頭との差が広がっていく。だが鞍上の内田に焦りはなかった。「向正面でペースが上がったが、付いていく必要はないと思い、後ろから来る馬の蹄音を確認しながら乗っていた」。直線で馬場の中央に持ち出すと一気に加速。内にヨレながらも、先行勢を瞬時に突き放した。「少し早めの仕掛けだったが、そこから伸びた。凄い脚だった」と内田。

 角居師は「直線でフワッとしたが、ジョッキーが怒ってくれたのがよかった」と評価。13年のセレクトセール当歳セリで1億9950万円(税込み)の高値を付けた良血馬。「成長が一歩ずつで、ようやく間に合った。抜け出した時に遊ぶ癖は、強い相手とやるうちに矯正されていく。しっかりケアして臨みたい」と話した。皐月賞で5着降着となったリオンディーズの巻き返しも注目の角居厩舎だが、遅れてきた大物ディープ産駒からも目が離せない。

 ◆ヴァンキッシュラン 父ディープインパクト 母リリーオブザヴァレー(母の父ガリレオ)牡3歳 栗東・角居厩舎所属 馬主・島川隆哉氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績7戦3勝 総獲得賞金7918万3000円。

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